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創業融資の面談で失敗しないポイントと審査を有利に進めるコツ

  • 執筆者の写真: 船橋創業融資相談オフィス
    船橋創業融資相談オフィス
  • 5月9日
  • 読了時間: 14分

更新日:49 分前




創業融資を検討する際、多くの方が悩むのが「面談で何を聞かれるのか」「どう答えれば良いのか」といった面談対応の不安です。実際、書類審査を通過したとしても、面談の内容や印象によっては融資が否決されることもあります


創業者にとって面談は、単なる手続きではなく、自分の事業の信頼性と将来性を直接伝える場です。そのため、事前準備を怠ってしまうと、思わぬ質問にうまく答えられなかったり、事業計画との整合性が取れずに審査担当者からの評価が下がってしまう可能性もあります。


この記事では、創業融資の面談においてよく聞かれる質問や、準備しておくべきポイント、審査を通過するための実践的なコツを詳しく解説します。不安を自信に変え、万全の体制で面談に臨むために、ぜひ最後までご覧ください。



創業融資の面談が重要視される理由

創業融資の申請において、面談は書類審査と並ぶ重要な審査ステップです。金融機関が面談を行うのは、単に形式的な確認ではなく、実際にお金を貸すべき人物かどうかを見極めるためです。


書類だけでは判断できない「人となり」を確認するため

事業計画書や試算表などの提出書類からは、事業の内容や収支の見通しは読み取れても、経営者本人の熱意や信頼性、人間性までは把握できません。そこで、面談では次のような点が重視されます。


  • 起業への本気度や継続する覚悟があるか

  • 計画に対してどれだけ深く理解し、説明できるか

  • 質疑応答を通じて、誠実で信頼できる人物かどうか


金融機関は、経営者の人柄や対応力に注目しながら、「この人に資金を預けても大丈夫か」という視点で評価を行っています。


返済能力やリスクへの認識を直接確認するため

融資は当然ながら「返済されること」が前提です。そのため、金融機関は面談を通じて、資金の使い道が明確であるか、収益化の見通しが立っているか、リスクに対して適切な認識があるかといった点をチェックします。


例えば、以下のような質問がされることがあります。


  • 売上が計画どおりにいかなかった場合はどう対応するか

  • 支出が増えたときの資金繰りの調整策はあるか

  • 顧客獲得の具体的な施策はどう考えているか


このように、返済可能性やリスク管理の姿勢を把握するためにも面談は欠かせないプロセスとなっているのです。




創業融資の面談でよくある質問項目と回答のポイント

創業融資の面談では、あらかじめ用意された質問票に沿って審査担当者が質問をしてくるケースが多くあります。ここでは、よくある質問の例と、その回答のポイントについて解説します。


事業内容・ビジネスモデルに関する質問

面談ではまず、「どんな事業を行うのか」「どうやって収益を上げるのか」といった事業の全体像を問われます。


▼例

  • どのようなサービス(または商品)を提供しますか?

  • 顧客ターゲットは誰ですか?

  • 同業他社と何が違いますか?


これらに対しては、簡潔かつ論理的に説明できることが重要です。特に、「誰に、どんな価値を、どうやって届けるのか」が明確であると、信頼性が高まります。


資金使途・返済計画に関する質問

融資されたお金が「どのように使われ」「どのように返済されるか」は、審査上最も重視されるポイントです。


▼例

  • 融資資金は何に使いますか?

  • 初年度の売上・利益の見込みは?

  • 返済の原資はどこから確保しますか?


ここでは、事業計画書に基づいた現実的な数値で説明することが不可欠です。過度に楽観的な予測よりも、リスクを想定した控えめなシナリオも用意しておくと安心です。


経営者の経歴・実績に関する質問

創業時は実績がないため、経営者自身の経験やスキルが審査に強く影響します


▼例

  • この業種での勤務経験はありますか?

  • これまでのキャリアで活かせるスキルは?

  • なぜこのタイミングで起業したのですか?


自分の職歴や業界経験を整理し、なぜ自分がこのビジネスに適しているのかを具体的に語れる準備をしておきましょう


人員・組織体制、リスク管理に関する質問

創業時は経営者一人でスタートするケースも多いですが、将来的な体制構築についても聞かれることがあります。


▼例

  • 従業員の雇用はいつ頃を予定していますか?

  • 事務処理や会計業務は誰が行いますか?

  • 売上が予定を下回った場合の対応策は?


ここでは、「自分一人で何でもやる」よりも、外部の専門家と連携する姿勢を示すことで安心感を与えられます。また、リスク対応策があらかじめ用意されていることも評価される要素です。



面談に臨む前の準備と注意点

創業融資の面談では、事前の準備が審査結果を大きく左右します。「何となく行って話をすればよい」と考えるのではなく、徹底的な事前準備と心構えが必要です。ここでは、面談に臨む前に押さえておくべきポイントを紹介します。


必要書類の再確認と整合性チェック

まず大前提として、面談当日に必要な書類がそろっているかを必ず確認しましょう。金融機関や公庫から事前に指示された書類(事業計画書、身分証明書、預金通帳の写しなど)を揃えるだけでなく、記載内容と実際の説明に矛盾がないかも重要なチェックポイントです。

書類と口頭説明の内容にズレがあると、「信頼性に欠ける」と判断されてしまうリスクがあります。特に数値や事業内容の整合性は、念入りに見直しておきましょう。


質問リストの作成と回答の準備

面談では様々な質問が想定されます。よくある質問の傾向をもとに、自分なりの質問リストを作成し、それぞれの回答を用意しておくことが効果的です

ただし、丸暗記は避けたほうが良いでしょう。重要なのは、質問に対して自分の言葉で答えられるようにしておくことです。

可能であれば、知人や専門家に模擬面談をしてもらい、伝わりづらい点や改善すべき表現をフィードバックしてもらうのもおすすめです。


面談当日の服装・態度・持ち物の確認

金融機関との面談は、ビジネスの場であることを忘れてはいけません。第一印象は想像以上に評価に影響を与えます。以下のポイントに注意しましょう。


  • 清潔感のある服装(スーツまたはビジネスカジュアル)

  • 事前に余裕をもった到着を心がける(遅刻厳禁)

  • 必要な書類や筆記用具を忘れずに持参する

  • 丁寧な言葉遣いと礼儀正しい態度


また、緊張していても、「お世話になります」「よろしくお願いいたします」といった基本的な挨拶ができるだけでも好印象に繋がります



面談で好印象を与えるコツ

創業融資の面談では、書類の内容だけでなく、面談中のやり取りや態度が評価に大きく影響します。ここでは、審査担当者に好印象を与えるために意識すべきポイントを紹介します。


質問には誠実に、簡潔かつ具体的に答える

面談では様々な質問が飛んできますが、答えにくい質問が出た場合でも、ごまかさず誠実に対応することが信頼につながります


わからないことがあれば、無理に答えず「確認して後ほどお伝えします」と伝える姿勢でも問題ありません。また、答える際は結論を先に述べ、その理由や根拠を簡潔に説明すると、相手に伝わりやすくなります。


長すぎる説明や曖昧な表現は逆効果になることもあるため、事前に話す内容を整理しておきましょう。



財務数値は第三者が見ても理解できるように

試算表や売上予測などの数値を提示する際は、「なぜその数字になったのか」について説明できる準備が必要です。想定される売上や利益、固定費などに対し、「どのくらいの顧客数を見込んでいるのか」「単価はどれくらいか」といった根拠が示されていないと、信頼性が低く見られてしまいます


税理士や専門家に一度目を通してもらい、第三者から見ても合理的だと思える数値に仕上げておくことが重要です。


積極的に質問する姿勢を見せる

面談は「審査を受ける場」であると同時に、金融機関との今後の関係を築くきっかけでもあります。「事業資金以外にも、将来的に設備投資や運転資金の相談ができるのか」など、将来を見据えた質問をすることで、意欲的で前向きな姿勢を示すことができます


また、「どのような点を重視して審査されているのか」「面談で改善点があれば教えてほしい」といった質問を投げかけることで、柔軟さと学習意欲が伝わり、評価されることもあります




創業融資の面談がうまくいかないケースと対策

どれだけ良い事業計画を作成しても、面談の対応次第で融資が不調に終わってしまうケースは少なくありません。ここでは、よくある失敗例とその対策について解説します。


書類と説明内容が一致していない

面談でよく見られる失敗のひとつが、提出した事業計画書と口頭の説明が食い違っているケースです。たとえば、事業計画書には「当初3か月は売上ゼロ」と記載されているにもかかわらず、面談では「初月から売上が立つ見込みです」と発言してしまうなど、整合性の欠如は信頼性を大きく損ねます


対策としては、事前に計画書を読み込み、自分の言葉で説明できるようにすることが重要です。特に数値に関する部分は、「どうしてその数字になったのか」という根拠を説明できるようにしておきましょう。



事業の方向性が不明確、またはアピール不足

「何を売るのか」「誰に届けるのか」「どのように利益を出すのか」が曖昧だと、担当者は事業の将来性を疑います。また、競合との差別化や優位性をうまく説明できなければ、「このビジネスで本当に売上が上がるのか?」という不安を与えてしまいます。


このような場合は、顧客像・提供価値・収益の仕組みを明確にし、第三者が聞いても納得できるように言語化することが大切です。あわせて、競合との比較や市場の規模などもデータで補強すると説得力が増します。



面談時の態度やビジネスマナーでマイナス印象を与える

面談の中身が良くても、態度やマナーが悪ければマイナス評価につながる可能性があります。たとえば、遅刻してしまったり、だらしない服装で臨んだり、横柄な言い方をしたりすると、それだけで「この人に融資しても大丈夫だろうか?」という疑念を抱かせてしまいます。


ビジネスの場である以上、清潔感のある服装・丁寧な言葉遣い・誠実な姿勢が基本です。特別なスキルや経験がなくても、礼儀正しさだけで評価が上がることもあります



創業融資面談におけるメリットとデメリット

創業融資の面談は、多くの起業家にとって緊張する場面ですが、しっかりと準備をして臨めば、審査において大きなチャンスとなる場でもあります。ここでは、面談を受けることによるメリットと、注意すべきデメリットについて解説します。


面談のメリット


1. 書類では伝わらない熱意や人柄をアピールできる

書類審査では、事業計画や財務数値は評価されますが、経営者本人の熱意や人間性までは伝えきれません。面談では、言葉や態度で事業への思いや意気込みを直接伝えることができ、審査担当者にポジティブな印象を与えるチャンスになります


2. 計画の妥当性を補足説明できる

事業計画の中で「なぜこの見込みなのか?」「この戦略は実現可能なのか?」といった疑問を持たれた場合に、その場で補足説明や根拠を示せるのは大きな利点です。質疑応答を通じて、担当者の懸念を払拭できれば、評価が大きく改善されることもあります。


3. 今後の関係構築につながる

日本政策金融公庫や地域の信用金庫など、面談を通じて関係性を築くことは、将来的な追加融資や経営支援につながる可能性があります。「この人は信頼できる」「今後もサポートしたい」と思ってもらえることが、資金調達における長期的なメリットになるのです。



面談のデメリット


1. 対応に自信がないと評価が下がることも

話し方に自信がなかったり、想定外の質問に動揺してしまったりすると、本来の事業内容や魅力がうまく伝わらない可能性があります。「準備不足では?」「本当に経営できるのか?」と不安に思われることもあるため、面談に不慣れな場合は専門家のサポートを受けるのがおすすめです。


2. 不利な点が明確になる場合がある

面談の中で、事業リスクや経営経験の不足などが質問によって掘り下げられると、計画の弱点が浮き彫りになる場合があります。特に、想定問答を準備していないと、その場でうまく答えられずに信頼を損なうリスクがあります。




創業融資面談の成功をサポートする専門家の活用法

創業融資をスムーズに獲得するためには、書類作成や面談対応を自力で行うのではなく、専門家の力を借りることが非常に有効です。ここでは、創業期に活用できる専門家とその役割、さらに無料相談の活用方法について解説します。


税理士・社労士・行政書士などとの連携

創業融資では、事業計画書や収支予測、資金繰り表といった専門的な書類の作成が求められます。こうした書類の精度を高めるためには、税理士や行政書士といった専門家のサポートが非常に役立ちます


  • 税理士:資金計画や損益計画の作成、計画数値の裏付けの助言

  • 行政書士:創業計画書の作成代行、公的融資申請手続きの支援

  • 社労士:人員計画や助成金の情報提供、社会保険関連の整備支援


これらの専門家は、融資審査で見られるポイントを熟知しており、「融資に強い書類」の作成が可能になります。また、面談対策として模擬質疑を実施してくれる事務所もあります。



無料相談の利用で不安を軽減

創業融資を扱っている金融機関や商工会議所、自治体などでは、無料相談を実施しているケースがあります。こうした窓口を活用すれば、面談前に不明点を確認したり、自分の事業計画の妥当性を客観的にチェックしてもらうことができます


また、融資支援を行っている会計事務所やコンサルタントも、初回相談を無料で提供している場合があります。「一人で準備するのは不安…」という方は、そうした機会を利用することで、自信を持って面談に臨めるようになります



よくある質問

創業融資の面談に臨む前に、よく寄せられる疑問や不安について整理しました。以下の内容は、実際に多くの創業者が抱える悩みですので、しっかり確認しておきましょう。


Q1. 面談で提出を求められる書類には何がありますか?


A. 基本的には、創業計画書・本人確認書類・資金の使途を示す書類(見積書など)・預金通帳のコピーなどが必要です。

提出すべき書類は申込先(日本政策金融公庫、信用金庫、銀行など)によって異なるため、事前に確認し、漏れがないよう準備しましょう。特に、自己資金の出所や過去の収支状況を確認できる通帳コピーは、信頼性を示す重要な資料です



Q2. 面談中に答えられない質問が出た場合、どうすればよいですか?


A. 無理にその場で答えようとせず、「確認して後ほどご連絡します」と正直に伝えましょう。

誤魔化したり適当に答えたりすると、信頼を損なう原因になります。わからないことをそのままにせず、後日きちんと対応する姿勢を見せることが、かえって誠実さとして評価されることもあります



Q3. 審査担当者が最も重視しているポイントは何ですか?


A. 経営者の人柄・返済能力・事業の実現可能性が三大ポイントです。


具体的には、

  • 実行力や継続性がある人物かどうか

  • 収支計画に無理がないか

  • リスクを認識し、対応策を考えているか

といった点が見られます。面談では、これらの観点を意識して話すと、より高い信頼を得ることができます



まとめ

創業融資の面談は、単なる形式的な確認ではなく、あなたの事業に対する理解・信頼・将来性を審査される重要な機会です。どんなに優れた事業計画書を提出していても、面談での受け答えに一貫性がなかったり、返済能力に疑念を抱かせてしまったりすれば、審査に通過する可能性は大きく下がります


そのためには、


  • 書類と口頭説明の整合性

  • 質問への誠実かつ具体的な回答

  • 事業に対する自信と熱意

  • リスクへの備えや現実的な資金計画


といったポイントを事前に押さえておくことが欠かせません。


また、面談に不安を感じる方こそ、税理士や専門家のサポートを受けながら準備することで、融資獲得の可能性を高めることができます。一人で悩まず、正しい知識と支援を得て、創業の第一歩をしっかりと踏み出しましょう。



創業融資の面談に不安がある方へ。まずは無料相談をご活用ください

創業融資の面談は、起業家にとって大きなハードルに感じられるかもしれません。「何を聞かれるのかわからない」「自分の説明で本当に伝わるのか不安」と感じている方も多いでしょう。


ですが、適切な準備と専門家のサポートがあれば、面談は怖いものではありません。実際に、事前に相談を受けたことで「自信を持って面談に臨めた」「伝え方が整理できた」という声も多数あります。


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